最近ではマスクを外す機会も増え、口元が見えることが多くなりました。
それにより、歯の審美性を改めて考えている人もいると思います。
歯の黄ばみは、清潔感が無い印象や生活習慣が悪いイメージを持たれてしまう可能性があります。
このように顔のパーツの中でも歯は、その人の印象に影響する重要な部分であるといえます。
歯が自然な白さの人は、爽やかで、若々しく見えるともいわれ、美しい歯は自分の自信にも繋がります。
最近ではマスクを外す機会も増え、口元が見えることが多くなりました。
それにより、歯の審美性を改めて考えている人もいると思います。
歯の黄ばみは、清潔感が無い印象や生活習慣が悪いイメージを持たれてしまう可能性があります。
このように顔のパーツの中でも歯は、その人の印象に影響する重要な部分であるといえます。
歯が自然な白さの人は、爽やかで、若々しく見えるともいわれ、美しい歯は自分の自信にも繋がります。
歯の黄ばみの原因には、大きく分けて3種類あります。
考えられる原因と対処法にはどのようなことがあるのかなどを解説します。是非とも最後までお読みください。
エナメル質(歯の表面を覆う層)の厚さは、遺伝するといわれています。
また、エナメル質の内側にある象牙質(歯の主な組織)の色は、クリーム色や薄い黄色のような色をしていて、人それぞれ濃度が異なるため、歯の色に影響します。
これにより、生まれつきエナメル質が薄い人は、歯が黄ばんで見えてしまいます。
また、欧米人と比較すると、日本人はエナメル質が薄く、象牙質の色が透けて歯が黄ばんで見えやすいといわれています。
また、長年の飲食や歯磨きなどで、エナメル質(歯の表面を覆う層)が徐々にすり減って薄くなると、内側にある象牙質(歯の主な組織)が透けて見えやすくなることもあります。
象牙質は、クリーム色や薄い黄色のような色をしているため、その部分が透けることにより、歯が黄ばんでいるように見えてしまいます。
また、加齢に伴い象牙質の色が濃くなることも、自然な流れといえます。
テトラサイクリン系抗生物質が、風邪薬などに一般的に含まれていた時代がありますが、0~12歳頃の歯の成長期に摂取したことによる副作用で、歯の変色が起きている場合があります。
歯自体へ悪影響があるわけではありませんが、現在、歯の変色が認められる方は、歯科医院で歯を白くすることができます。
色の濃い食べ物や飲み物、喫煙で歯に着色汚れが付着します。
ステインは、食べ物や飲み物(チョコレート、カレー、コーヒー、お茶、赤ワインなど)に含まれるポリフェノールという色素の成分が、エナメル質(歯の表面を覆う層)を覆っているペリクル(タンパク質)と合わさることで発生します。
ステインは時間が経つにつれ、歯の表面に蓄積されていく厄介な汚れで、そのままにしている時間が長いほど、歯磨きなどのセルフケアでは対処することができなくなります。
また、あまり意識せずに歯を磨いていると、磨き残しの原因になります。
磨き残しがあると歯垢(細菌のかたまり)を放置し続けることになり、歯垢は時間が経つと硬くなり、歯石に変化します。
これらの歯の汚れが、歯が黄ばんで見える原因になり、虫歯にも繋がります。虫歯が悪化すると歯が茶色くなります。
虫歯が進行し、神経を抜く処置をした歯は新陳代謝が止まり、歯が黒ずんだような色になります。
歯磨きなどのセルフケアだけでは落ちにくい頑固なステインやご自身では落とすことの出来ない歯石は、歯科医院でクリーニングをしてもらう必要があります。
専用の薬剤や器械で歯を清掃することで、自然な歯の色を取り戻すことができます。
また、それだけではなく、虫歯や歯周病の早期発見や予防にも繋がるため、定期的な歯のクリーニングに通うことをおすすめします。
進行している虫歯は、歯科医院で治療が必要になります。
また、神経を抜いて黒ずんでしまった歯を白く見せる方法として、ウォーキングブリーチという歯の内部に直接薬剤を入れる治療で白くなる場合もあります。
他にも、歯を削りセラミックや差し歯を被せる方法もあります。
しかし、歯は削ってしまうと元に戻すことができないため、歯科医師とよくご相談の上、治療方法を決めることをおすすめします。
歯を白くする方法の一つに、ホワイトニングがあります。オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングで、専用の薬剤を歯の表面に塗り、光を当てて時間をおくことで、歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングは、ご自宅で行うホワイトニングで、まず歯科医院で型をとって自分専用のマウスピースを作り、専用の薬剤で歯を白くする方法です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併せて行う、デュアルホワイトニングという方法もあります。
歯のホワイトニング・歯を削らずに済む
・歯がしみる可能性がある
・希望の白さになるまでに時間がかかる
・ホワイトニング後に着色しやすい食事を避ける必要がある
・虫歯や歯周病などが原因でホワイトニングができない場合がある
・変色の度合いによっては効果が薄い場合がある
ラミネートベニアは、歯の表面を少し削り、薄いセラミックを歯の表面に付けて覆うことで、歯の黄ばみを見えなくする方法です。
・短い期間で黄ばみを改善することができる
・自分で白さを選べる
・歯を削る必要がある
・歯がしみる可能性がある
・歯ぎしりや、食いしばりをする人はセラミックが欠ける場合や、割れる可能性がある
・自由診療のため費用が高額
ダイレクトボンディングは、歯を削りレジン(歯科用のプラスチック材料)を歯の表面に付けて覆うことで、歯の黄ばみを見えなくする方法です。
・短い期間で黄ばみを改善することができる
・自然な歯に近い色にできる
・歯を削る必要がある
・外れる可能性がある
・時間の経過と共に色が戻る
色の濃い食べ物や飲み物をなるべく避ける、色の濃い飲み物を飲むときにストローを使い、歯の表面に付かないようにするなどで黄ばみを抑えることができます。
しかし、色の濃い食べ物を極端に避ける食生活は、栄養バランスを偏らせてしまいます。
また、ステインの原因になってしまうポリフェノールですが、健康に良いという情報をご存知の方もいると思います。
ポリフェノールは抗酸化物質という成分で、生活習慣病の予防や美容、他にも様々な効果が期待されています。
歯の黄ばみを気にして着色しやすい食品を避ける生活は、好きな食べ物や飲み物を制限してしまうことになるため、ストレスに繋がる恐れがあります。適度に実践してみてください。
また、食後は口腔内が酸性に傾き、エナメル質が溶け出します。これにより、黄ばみの原因となる脱灰が起こります。
時間が経つと、唾液に含まれる成分により、口腔内が中性に戻り、溶けたエナメル質が元の状態に戻る再石灰化が起こります。これを繰り返すことで、口腔内を健康な状態に保っています。
間食などで、1日に何度も食べ物を食べると、脱灰の状態が長く続いてしまいます。
そうならないためには、なるべく間食を避けるようにしてください。
口の中が乾燥している状態が続くことも、歯の着色の原因になりますし、再石灰化を促すためにも、唾液を多く分泌させることが重要です。
唾液で口腔内が潤っている状態を保つと、食べカスを洗い流す働きを促し、菌の増殖を防ぐことができます。
黄ばみだけでなく、歯の健康のためにも、食事はよく噛んで食べる、キシリトールガムを噛む、唾液腺マッサージをする、こまめに水を飲むなどを習慣にしてみてください。
さらに、時間の経過で食べ物や飲み物の色素がエナメル質に付着し、取り除きにくくなるため、食事をした後は歯磨きをすることで着色を防ぐことができます。
食後の歯磨きが難しい場合は、歯磨きシートで歯を拭く、マウスウォッシュや水で口をゆすぐなどのケアも効果的です。また、タバコのヤニ(タール)は粘着力が強い汚れです。
禁煙は歯の黄ばみ予防だけではなく、歯周病対策や体全体の健康にも繋がります。
歯磨きは、歯と歯ぐきの間に歯ブラシの先を当て、小刻みに動かし1本ずつ丁寧に磨いてみてください。
前歯は歯ブラシの向きを縦にすると磨きやすくなります。
強い力でゴシゴシ磨くと汚れが落ちやすいと思われがちですが、実は逆効果で、歯ぐきやエナメル質(歯の表面を覆う層)を傷つけてしまう原因になります。
優しく磨いても十分汚れを落とすことができるので、力加減に気をつけて磨いてみてください。
正しい歯磨きは、黄ばみを防止するだけでなく、虫歯や歯周病からも歯を守ることができます。
歯ブラシを選ぶときは、エナメル質や歯ぐきに負担をかけない柔らかいものがおすすめです。
また、歯ブラシの毛先が開くと、汚れを落としにくくなるため、 1ヶ月程度を目安に交換してください。
しかし、いくら時間をかけて丁寧に磨いても、歯の隙間の歯垢は歯ブラシだけでは完全に取り除くことができません。歯間ブラシやデンタルフロスも併せて使うことをおすすめします。
歯間ブラシには、SSS・SS・S・M・Lサイズなどがあります。
歯間の間隔は個人差があるため、自分に合うサイズを選ぶようにしてください。
デンタルフロスは、歯ブラシや歯間ブラシが届かない歯と歯の間の食べカス、汚れを取り除くために必要です。
歯磨き粉を選ぶときは、研磨剤が多く配合されているものは避け、歯の着色汚れを落とす成分を含む薬用の歯みがき粉を選んでください。
研磨剤は、エナメル質が傷つくため、着色しやすくなります。
さらに、知覚過敏(歯がしみて痛みを感じる)の原因にもなります。
自分に合う商品は何か迷った場合は、歯科医師にご相談することをおすすめします。
歯の黄ばみには内的な要因と外的な要因があることを知っていただけたと思います。
外的な要因の場合、セルフケアで予防する方法もありますが、セルフケアだけでは全ての汚れや着色を防ぐことはできません。
そのため、3~6ヵ月に1回は歯科検診に行き、クリーニングや虫歯のチェックをすることをおすすめします。
元々の歯の色よりも、歯を白くしたいと考えている方は、ホワイトニングなど様々な方法があるので、歯科医師・歯科衛生士に相談することをおすすめします。
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