最初に

口内炎ができてずっと治らない。
そんなお悩みはないでしょうか。
口内炎は放っておいてもおよそ2週間くらいでなくなるものですが、
1ヶ月以上もそのままであると、それは口内炎ではないかもしれません。
今回はその1例をご紹介します。
唇にできた口内炎?
- 1ヶ月以上ある口内炎は、いわゆる口内炎ではないかもしれません。こちらの写真は、唇にできたものですが、直径6ミリ、高さ2ミリのドーム状という形態をしています。
触感としては、プニプニしています。これは口内炎ではなく、粘液(貯留)膿胞になります。これは口唇を噛んでしまったり、鋭利なもので刺してしまったことがある方にできてくるものになります。

- 本来ならお口の中に唾液が出てくるはずのものが、唾液が出てくる管が傷ついて塞がってしまい唾液が溜まってしまうのです。ですのでプニプニしています。
潰せば中からどろっとした唾液が出てきます。しかし潰した傷が治ると再び同じように溜まって膨らんできます。

粘液(貯留)嚢胞は
どうやって治す?

粘液貯留嚢胞ができてしまった時は、まずは経過を見ます。なぜなら自然と治ってくることがあるからです。
しかし、どうしても治らない、何度も繰り返してしまうという場合には、切除療法が良いでしょう。
現在ではレーザーを使用して切除する方法もあります。
当院での粘液(貯留)嚢胞の
患者様への対応
当院では粘液貯留嚢胞の切除は行なっておりません。
粘液貯留嚢胞かどうかを診断した後、そうであったならば、切除を行える医院(大学病院など)へ紹介状をお書きしますので受診していただきます。
紹介先の医院で切除療法を行なっていただきます。