口腔筋機能療法(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)とは

長時間のパソコンやスマートフォンなどの使用に伴い、全身の姿勢やお口の周囲の筋肉が影響を受けることにより歯ぎしり食いしばりの頻度が増えてしまうことがあります。
こうした日頃の姿勢や筋肉の動きを正常化することにより、歯ぎしり食いしばりを軽減することができます。

また、お口がポカンと開いてしまうお子さまや加齢や疾患に伴い口腔機能が落ちることで飲み込みづらくなってしまった方に正しい姿勢や必要な筋肉のトレーニングを行うことにより改善することがあります。
診査診断した後にこうしたトレーニングをとおして整えていく治療を口腔筋機能療法と言います。

診査項目の一例

  • 舌の状態
  • 唇の状態
  • 顔の筋肉の状態
  • 発音の問題
  • 身体の姿勢

正しい姿勢とは?

お口の機能のためのトレーニングと聞くと、お口周りの筋肉のみトレーニングすると想像されやすいですが、お口周りだけではなく基本として「身体の正しい姿勢」をとることが重要になります。
身体の姿勢は口唇や舌の位置、歯並び、咀嚼、嚥下、呼吸などに影響を与えるため、正しい姿勢位がポイントになります。

正しい身体の姿勢のチェック

✓壁に、頭、肩、お尻、かかとがつく状態

✓両足が床にしっかりと着いている

✓膝を90度に曲げた状態

✓背筋を伸ばす

✓下顎が前に出ないように

お口周りの正しい姿勢

正しい姿勢位はリラックスした状態で、

✓唇が閉じている

✓上下の歯が少し離れている

✓舌が上顎に挙がっている

✓鼻で呼吸をしている

いつもこの状態か確認してみましょう。

お子さまの口腔機能発達不全症

お子さまの検診を想像すると、虫歯のチェックを思い浮かべる方が多いと思います。
ですがこれからは「虫歯の治療、予防」のためのだけではなく、年齢に応じて「口腔の健康指導」を受けていただくことをお勧めします。

噛むことや飲み込みがうまくできない、話すときの発音に特徴がある、口呼吸などがあると口腔機能発達不全症の可能性があります。自覚症状があまりない場合も多いです。

お口周りの機能を獲得するのに適切な時期が存在します。その時期を逃してしまうと修正するのは難しくなってしまいます。
適切な時期に唇や舌、頬などのお口周りの筋肉の調和をしっかり作っていくためにも必要に応じて早めのトレーニングなどが必要です。

口腔機能発達不全症の可能性がある状態

離乳食完了前

離乳食完了後(18カ月以降)

お子さまに気になる点がある保護者さまは抱え込まずに一度ぜひお気軽にご相談ください。

お口の癖による将来的な歯並びへの影響

歯並びは唇や頬の筋肉などの外側からの圧力と、舌による内側からの圧力の釣り合いのとれたところに並ぶとされています。
お口の癖があると異常な力によりそのバランスが崩れるため歯並びは乱れてしまいます。
子どもの頃に歯並びが乱れることで、正常な口腔機能が獲得できなかったり、骨格的に影響が残ることもあります。

お口の癖を抱えたまま成長し歯並びや噛むことが乱れたりすると、将来的に歯周組織への影響や歯の移動、破折、顎関節の影響など様々な問題につながる可能性があります。

お口の機能発達に影響を及ぼす癖の一例

リラックスした時にお口がポカンとしている

一見お口が閉じているようにも見えるが、よく観察すると唇が少し開いている

開咬につながるお口の癖は?

奥歯でしっかり噛んでいる時に前歯が開いてしまう状態を開咬と言います。
指しゃぶりやおしゃぶりが長期でやめられなかったり、爪を噛む癖があったり、飲み込むときや発音の時に舌を前に突出する癖があるとその形に合わせて歯が離開してしまいます。
このような状態になってしまうと歯が噛み合う箇所が少なくなってしまうので奥歯に力が集中します。噛む力が強いと奥歯が激しく咬耗したり破折してしまうリスクが増えます。

歯科から考える食育へのアプローチ

食育とは?

生きる上での基本である「食」に関する知識と選択する力を身につけ、一生涯にわたって健やかに生きていけるよう基礎を作るために行われるものです。
子どもの頃に身についた習慣を大人になって改善するのは困難です。

こうした食育について歯科からもアプローチすることができます。

離乳食期:慣れる

今までミルクや母乳しか飲んでこなかったお子さまが吸うだけでなく、食べ物を口に入れ、噛み、飲み込むという大きな変化がある時期です。

離乳食開始前の時期はミルクや母乳を吸い飲み込む機能があるので、食べようとすると舌が前に出てきてしまいます。
この動きが見られなくなったタイミングで離乳食の開始の一つの基準となりますが、この機能が残ったまま離乳食を開始してしまうと赤ちゃんの飲み込みの癖が残ってしまい正しい食べ方を獲得できない場合があります。



舌でスプーンを押し出してしまっているので離乳食をスタートするにはまだ早いということがわかります

幼児食期:興味を持つ

周りの人と同じペースで食べたり、魚や果物を自分の力で食べたり、ばっかり食べをしないようにしたり、お箸を正しく持ったりなど機能が得られるようにアプローチすると良い時期です。
一口量の調整や噛む機能の発達、身体や舌の機能の発達、噛む回数の増加、手指の機能の発達など様々な機能が発達していく時期ですので、噛む力が弱そうであれば噛む力をつけるトレーニングを、舌の動きが悪そうであれば舌をコントロールするトレーニングを行うと発達のアシストをすることができます。

噛む力について

近年、昔に比べ噛む力が弱いお子さまが増えてきています。
食生活の変化により柔らかいものばかり好んで食べることにより、硬いものを食べることが減ってきました。
適正な時期にしっかり噛む習慣が身につかないと、大人になっても上手に噛めなかったり、噛むことを覚えないことで噛み合わせが悪くなってしまったり、顎が発達せず細くなり顎関節症になりやすくなります。
噛むことを覚える時期に固いものやすり潰す必要のあるものをしっかり摂りましょう。

食事中の姿勢について

正しい姿勢で食べることはマナーの基本でもありますが、身体のことを考えても重要なことです。
姿勢が悪いと背中が曲がり、胃や腸、肝臓などの内臓を圧迫してしまい消化吸収がうまくいかなくなります。しっかり噛むため、飲み込むためにも正しい姿勢を取ることが大切です。
特に成長期のお子さまは大きく影響を受けると言われていますから、小さい頃から習慣づけるように意識しましょう。
お子さまは身長も変化していますので、その都度、机や椅子の高さが身体にあっているかも確認してください。

食事中の正しい姿勢は上記の「正しい姿勢とは?」の座位の項目を参考にしてみましょう。

口腔機能発達不全症の検査、治療の流れ

18歳未満のお子さまの「食べる機能」「話す機能」が十分に発達しているかをチェックします

治療の流れ

口腔機能発達不全症の検査、診断
治療計画のご説明
(原因が医科にかかる必要があれば専門の医科へのご案内)
トレーニングの説明、栄養指導、生活指導
その後トレーニングや栄養状態、生活状態の確認


はじめてのことを経験されるお子さまは不安を感じやすく、恐怖心を覚えやすいです。
そうしたお子さまの様子に寄り添って楽しいトレーニング方法をご説明いたします。お子さまと一緒に保護者さまにもご説明を行いますので、ぜひ明るい気持ちでお越しください。

当院の歯科医師・歯科衛生士の中にも、子育て中のスタッフが在籍しています。
子育ての経験を活かしたより実践的な予防方法やアドバイスをご提案いたします。

ご高齢の方の口腔機能低下症

加齢や疾患などさまざまな要因で口腔機能が低下することがあります。
歯磨きが上手にできなくなった、お口の乾燥、噛む力が減った、舌や唇が動きにくくなった、飲み込みにくくなった、などの変化が気になった場合、口腔機能低下症の可能性があります。
口腔機能低下が進行すると、お口から栄養を取るのが難しくなります。その結果、要介護状態になる可能性があります。
そのため口腔機能低 下を予防、回復することが重要です。初期に診断ができれば重症化を予防し、維持、回復できるかもしれません。

口腔機能低下による影響

✓歯磨きが上手にできなくなる→虫歯、歯周病の進行だけでなく、誤嚥性肺炎の危険性

✓お口の乾燥→飲み込みにくくなったり、口腔衛生状態の悪化

✓噛む力が減った→様々な食べ物が摂取できなくなり栄養が偏る、食べる楽しみが減る、低栄養状態になる

✓舌や唇が動きにくくなった→話しづらくなる、食べこぼしが増える、食事が摂りにくくなる

✓舌の力が弱くなった→話しづらくなる、食べこぼしが増える、飲み込みづらくなる

✓飲み込みの機能の低下→誤嚥のリスク、消化不良

オーラルフレイルと口腔機能低下症

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、歯の喪失や食べること、話すことなど様々な機能の”軽微な衰え“が重なりあい、口腔機能低下の危険性が増加しつつも、改善も可能な状態のことを言います。
要するに、口腔機能の「健康な状態」と「口腔機能低下」の間にある状態のことです。

フレイルは健康な状態に比べ、疾患やストレスをうけると、要介護状態になったり、死に陥りやすい状態ですので、早期に発見し適切な対策をうけることによって、維持や回復を図ることが期待できます。

「口腔機能低下症」と診断されるほどではなくても、ご自身で以前より筋肉の衰えや動きの鈍さを感じていらっしゃるようであれば、“オーラルフレイル”の状態である可能性はありますので、口腔筋機能療法(MFT)の実施はとても有効です。

オーラルフレイルのチェック項目

✓残っている歯の数が減少(19本以下)

✓固いものが食べにくくなった

✓飲み物や汁物でむせることがある

✓口の中が乾燥する

✓滑舌が悪くなる

2つ以上該当するとオーラルフレイルかもしれません。

口腔機能の低下と食事

オーラルフレイルや口腔機能低下症の場合、食事中に誤嚥をしてしまうリスクが高くなっています。食事中の誤嚥は、次の3つのタイミングで起こりやすくなります。

飲み込む前の誤嚥
食べ物などを飲み込もうとしている時に、勝手に気道に食べ物が流れてしまうことで起こります。
飲み込み中の誤嚥
食べ物を飲み込もうとする時にうまく気道を塞ぐことができずに起こってしまいます。
飲み込み後の誤嚥
食べ物を飲み込んだ後に、のどに食べ物が残ってしまいその後気道に入ることで誤嚥が起こります。

また、口腔機能が低下すると、咀嚼や飲み込みの機能が落ちているので肉や魚、野菜などの食品を摂りづらくなることから、たんぱく質、食物繊維、ミネラルといった栄養素の摂取が減少しがちです。
逆に、炭水化物の摂取割合が増えるという報告があります。したがって、口腔機能の低下によって食事のバランスが悪くなり、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクが高くなってしまいます。
さらに口腔機能が低下すると食事の量も減少し、体重や筋量を維持することも困難になってきます。

全身の健康状態の維持や回復のためにも、口腔機能は大変重要な機能となります。
口腔機能をいかに維持や回復するかによって全身の状態が変わるといっても過言ではありません。

口腔機能低下症の検査、治療の流れ

検査一例

舌苔の付着度を数値化して計測

✓お口の衛生状態をチェック

残っている歯を確認

✓噛める箇所がどのくらい残っているかチェック

乾燥したガーゼを2分間噛み唾液量を計測

✓お口の乾燥をチェク

「パ」「タ」「カ」をそれぞれ5秒間発音して1秒あたりの回数を計測

✓舌や唇の動きのチェック
「パ」:唇の運動検査
「タ」:舌の前方の運動検査
「カ」:舌の後方の運動検査

舌圧計を使用し最大舌圧を計測

✓舌の力のチェック

質問用紙の記入(食事の時の様子を質問)

✓飲み込みの様子をチェック

治療の流れ

口腔機能低下症の検査、診断
治療計画のご説明
トレーニングの説明、栄養指導、生活指導
その後トレーニングや栄養状態、生活状態の確認 (症状の改善や維持があれば半年ごとのチェック)

※必要に応じて、医科への紹介状のお渡しや介護支援専門員との連携を行う場合もあります。
かかりつけ医や利用しているサービスなどがあればお知らせください。

口腔機能低下症とどう向き合っていくか

日常生活の中で口腔機能低下と向き合い、機能の回復や維持などの目標に向けて取り組むことが重要です。
歯科医院に来たときだけトレーニングをするのではあまり意味を成しません。
身体の状態や日頃の様子をうかがった後にそれぞれに合った継続可能なトレーニング方法やセルフケアの説明を行いますので、ご自宅で患者さまご自身がしっかり継続していくことが必要になります。
必要に応じて、患者さまと一緒に付き添っていただいた方にもご説明を行います。

また、歯科医院だけではなく、医師、理学療法士、介護支援専門員などの多職種と連携し、包括的に進めていくこともあります。

口腔筋機能療法(MFT)は単純に口腔機能の低下の回復や維持だけではなく、会話やお顔の表情、容姿を改善することによって、気持ちを明るくしてくれる方法になりうるかもしれません。
ぜひ目標を決めて一緒に進めていきましょう。

トレーニングをしてみよう!

トレーニング方法の一例をご紹介します。

舌が下に落ちている場合
(お口ポカン、歯ぎしり食いしばりが多い、舌で歯を押してしまう方)

→舌の正しい位置を把握するトレーニング

安静時、舌の先は正しい位置にありますか?
舌をいつもつけておく位置を覚えましょう

  • 上の前歯の1cm内側の歯ぐきのくぼみに舌の尖端をおく。
  • 舌全体を上あごにつける

舌が下に落ちている場合
(お口ポカン、歯ぎしり食いしばりが多い、舌で歯を押してしまう方)

→舌全体を口蓋に挙げるトレーニング

①舌全体を口蓋に吸いつけ、ゆっくりと開ける

②ポンと舌打ちをする

③30回繰り返す


※舌の先はスポットにつけ、丸めないように注意しましょう!

口唇の力が弱い場合
(お口ポカン、口呼吸の方)

→口唇の動きを良くするトレーニング

①上唇で前歯を押すようにして鼻の下を伸ばし、下唇で上唇を覆う

②ゆっくり下に向かって強く上唇を擦る

③10回繰り返す

口唇の力が弱い場合
(お口ポカンがある小さいお子さま)

→口唇の力をつけるトレーニング

赤ちゃんから出来ることもあります!
「お口遊び」を積極的に取り入れましょう!

赤ちゃん

よく笑わせること

話しかけに反応するように声出しを促す

!ポイント!

話しかける時は“ゆっくり”、“高い声”、“抑揚を大きく”、“短い言葉”を意識しましょう!
一見、会話が成立していないようでも大人が赤ちゃんに対し話しかけることで脳の神経回路が変化していると言われています。
それに合わせてお子さんも反応するように「ぶー」「んー」などの喃語を発音することで唇を閉じる練習にもなります。

2歳前のお子さま

「あっぷっぷ」唇を閉じて頬を膨らませる

「タコさん」唇を前に尖らせる遊び

!ポイント!

“大袈裟”に楽しく遊び感覚でやりましょう!

お口周りが過敏な場合
(離乳食が始まる目安の時期)

→唇に触れると舌が出てくる場合に過敏をとるマッサージ

口の中に触れられるのが嫌、鼻や頬など口の周りに触れるのが嫌なお子さまにスキンシップをかねて行いましょう!

原始反射が消失するような時期(離乳食が始まっても良い時期)にもかかわらず、唇に触れたりスプーンを近づけると舌が出てくる場合、軽度であれば唇やお口周りのマッサージをして過敏の除去を行い徐々に原始反射が消失するように促します。
※全身的な原始反射が残っている場合は、全身的な問題を考えて小児科への受診が必要な場合があります。

!ポイント!

少しずつ慣らしていき、やさしく触れましょう!
頬や唇を少しずつ触ります。
力が抜けて慣れてきたら上唇を伸ばすように少し力をかけたり、上唇の裏をマッサージするように撫でたりします。

口唇の力が弱い場合
(お口ポカン、口呼吸の方)

→口唇の力をつけるトレーニング
お子さまはぜひ遊びながら!

風船

唇と頬の筋肉を使って風船を膨らます。
→できるようなら、唇だけで手を使わずに風船を膨らませましょう。
→難しいようならシャボン玉遊びから始めましょう!
※風船を膨らませるのは3歳ごろから、手を使わずに膨らませるのは練習をして5歳ごろからです

あご下、喉の奥の力が弱い場合
(飲み込みがしづらい方)

→あご下の筋肉を鍛えるトレーニング
あご下あたりにある舌骨上筋群を鍛えることによって、噛みやすくなったり飲み込みがスムーズにいくようにします。

①最大限に口を開けて、あご下の筋肉に力が入っているのを確認しながら10秒キープ

②10秒休憩する

③ ①と②の5回繰り返す

※顎関節症の方は控えてください

まとめ

今まで歯科医院といえば、“虫歯の治療”、“歯周病の治療”、“定期検診”などのイメージが強かったと思います。
しかしここ数年で、口腔機能の発達に関しての重要性やオーラルフレイルといった状態などが注目され、「口腔機能発達不全症」や「口腔機能低下症」といった疾患名が少しずつ広まってきました。
“虫歯”や“歯周病”だけでなく、ご自身の“口腔機能”についても一度見直す機会を作ってみましょう。

口腔機能の発達不全や低下の原因は人それぞれです。原因も一つに限らず複数持ち合わせていることが多いです。
またご本人が気づかず周りの方からの声かけでお気づきになる方もいらっしゃいます。
患者さまご自身でも、患者さまとご一緒に過ごされている方でも、どちらがきっかけでも構いませんのでお気づきになったあとまず一歩行動されることが重要です。
お話を詳しくうかがって、診査を行なった結果から必要なトレーニング方法や説明を行いますのでまずはご相談からお気軽にお越しください。

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