歯ぎしりが虫歯の原因に!?原因と効果的な対策
毎月定期検診を受診し、歯ブラシも頑張っているのに虫歯になりやすい、そんな方は歯ぎしりや食いしばりが虫歯リスクを高めている可能性があります。
一般的に、虫歯は「ミュータンス菌」などの虫歯菌が歯垢(プラーク)の中で酸を作り、歯の表面のエナメル質を溶かすことで発生します。
そのため予防のお話は間食指導と歯ブラシ習慣についてがメインでした。しかし、近年では咬合(噛む力)も虫歯リスクに影響を与える重要な要素として注目されています。
歯ぎしりとは?
歯ぎしりとは無意識に歯をこすり合わせたり、強くかみしめたりが習慣化することです。
基本的には夜間眠っている間に起きますが、日中起きている間に歯と歯を接触させてしまうこともあります。

歯ぎしりが虫歯のリスクになる3つの理由
歯の亀裂
過度な咬合力によって歯にはマイクロクラックという細かな亀裂が入ります。この細かな亀裂が細菌の侵入経路となり、組織の内部で虫歯が進行してしまうことがあります。
歯の摩耗
歯がすり減り、象牙質が露出することで虫歯リスクが高まります。
詰め物・被せ物の破損
歯ぎしりによって詰め物・被せ物が破損し、そこから虫歯菌が侵入しやすくなります。
以上のように歯ぎしりを行うことで過度な力が歯に加わり虫歯のリスクを高めてしまうことがあります。
効果的な予防法は?
歯ぎしりの原因は様々で個人差もあり、その特定は難しいですが、ストレスや緊張、精神的な不安・プレッシャーが主な要因と言われています。
また、かみあわせや歯並びの問題なども原因となることがあります。
まずはストレスを緩和させる為の瞑想・ヨガなどリラクゼーション効果のある習慣を取り入れてみるのがおすすめです。
また日中起きている間にウォーキングやストレッチなど適度に体を動かしてみましょう。睡眠環境を整え、できるだけリラックスした状態で入眠していただくのも歯ぎしりの予防に繋がります。
歯科医院で作るマウスピース
歯科医院では歯ぎしり食いしばりによる歯や歯周組織のダメージを抑制する為のマウスピース(ナイトガード)をお作りすることができます。
樹脂製の透明なマウスピースで、夜間寝ている間に装着します。
院内で型どりをしてお作りするためぴったりフィットしかみ合わせも調整可能です。

歯ぎしりセルフチェック
当てはまるものがあれば歯ぎしりをしているサインかも
- 顎が痛い、肩こり・頭痛がある
- 特定の歯がしみたり、痛んだりする
- 詰め物・被せ物が頻繁に外れたり、破損する
- 下の歯の内側の歯ぐきがボコボコと膨らんでいる
- 頬の内側や舌の両脇に歯の跡がつく
歯科医院で検査を受けましょう
歯ぎしりがあるかも?と感じていらっしゃる方、セルフケアチェックで当てはまるものがあったり、ご家族や周りの方から指摘されたことがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
歯ぎしりのダメージが原因となる虫歯は内部で深く進行していく為早期に発見することが大切です。
患者さま一人一人の口腔内の状況を見て適切な対処法をご提案いたします。
