お口に関する癖のあれこれ
人にはいつのまにかやってしまってしまう悪習癖があります。
今回はお口に関する良くない癖をご紹介します。
危険な癖の種類
- 爪を噛む
- 指しゃぶり
- 唇を噛む
- 舌で歯を押す
- 口呼吸
- 頬杖をつく
- 歯ぎしり・食いしばり
- TCH
爪を噛む
子供の癖として代表的なのが爪噛みですが、幼いころの癖が抜けず、大人になってもやめられない方も多くいます。
爪の中にいる雑菌が口に入ることで風邪をひきやすくなるなどとても不衛生です。
歯への影響
- 噛み合わせが変わる、歯並びが悪くなる
- 歯が欠ける
- 上顎前突(出っ歯)になる
- 開咬(前歯が噛み合わない)になる

指しゃぶり
指しゃぶりは指を強い力で吸う子供によく見られる癖のひとつです。
指を口蓋(上の歯の裏側)に押し付け、強い力でチューチューと指を吸うことで口の中の圧力が高まり、ほっぺたで歯が押されるため、歯並びにが変わってしまうこともをあります。
歯への影響
- 開咬(前歯が噛み合わない)になる
- 上顎前突(出っ歯)になる
- 歯並びが変わる(V字型)

唇を噛む
下唇を噛む癖では、唇を傷つけてしまうだけでなく、上の前歯で噛みしめることで歯並びが変わってしまうことも・・
また噛みしめている時には、鼻呼吸ではなく、口呼吸も一緒にやってる可能性もあります。
歯への影響
- 上顎前突(出っ歯)になる
- 歯並びが悪くなる
- 口呼吸になり虫歯や歯周病になりやすくなる

舌で歯を押す
舌で前歯を押してしまうと、舌の力で歯がどんどん前に出てしまいます。すると前歯が閉じず噛み合わない状態(開咬)や出っ歯(上顎前突)の原因となります。歯列が変わってしまうと矯正歯科で治すほかなくなり、時間とお金がかかります。
舌はリックスした状態では、口蓋(上の歯の裏側)についているのが普通です。舌は筋肉なので、自分が思っているよりも強い力で歯並びまで変えてしまいます。
歯への影響
- 開咬(前歯が閉じず噛み合わない)になる
- 上顎前突(出っ歯)になる

口呼吸
「口呼吸は風邪をひきやすい」というのはよく聞いたことがあるかもしれませんが、口呼吸が癖になっていると、なんと、虫歯にもなりやすくなります。
口の中は乾いてしまうと、唾液の循環が減り、虫歯菌が残りやすい環境になります。また、口が乾くと歯周病や口臭の原因にも繋がります。
起こりうる症状
- 虫歯になりやすくなる
- 口臭がきつくなる
- 風邪をひきやすくなる

頬杖をつく
何気なくやってしまう頬杖。一見歯への影響はないように感じますが、実はあるのです。
片方の顎へ頭の重さが乗っかると、顎に負担がかかることが顎関節症の原因となり、癖づいて長期間続けると少なからず歯並びへも影響がでます。上下の歯が接触すること(TCH)により、歯根膜へのダメージで痛みがでることも・・。
起こりうる症状
- 顎が痛くなる(顎関節症)
- 歯が痛くなる(歯根膜炎)

歯ぎしり・食いしばり
夜間の歯ぎしりや、日中集中してるときにやってしまうのが食いしばり。
歯ぎしり・食いしばりをすると、自分の体重の1.5~2倍以上の力が歯にかかっていることがわかっています。
歯に強い力が加わると・・
- 痛くなる(歯根膜炎)
- 歯が削れる、すり減る(知覚過敏)
- 破折する(歯冠破折・歯根破折)
- 顎が痛くなる、口が開きづらい(顎関節症)
- 歯周病が進行する、歯が揺れる

TCH(上下歯列接触癖)
1日のうち歯が接触しているのはたったの20分といわれています。
通常リラックスした状態であれば上下の歯の間にはわずかなすき間が生じています。
しかし、TCHがある方は上下の歯を無意識に長時間にわたり接触させているのです!!
起こりうる症状
- 歯の痛み
- 歯が欠けたり割れたりする
- 筋肉の緊張や疲労
- 頭痛、肩こりなど頭部周辺の違和感

TCH(Tooth Contacting Habit)について
いかがでしたか?
実はやってしまっているかも・・という方は、改善策もたくさんあるので、諦めずに歯医者さんに相談をして治していきましょう!