汚れをきちんと落としていない入れ歯を使っていると、入れ歯の表面にデンチャープラークという白いカスがつき、口臭や歯肉に炎症を起こすことがあります。更にその細菌が肺に入ると誤嚥性肺炎の原因にもなります。
部分入れ歯の場合、入れ歯の金具に汚れがついていることで虫歯の原因になることもあります。ブラッシングだけでは除去できない、目に見えない細菌を取り除くために洗浄剤と併用することが大切とされています。
入れ歯洗浄剤は、ドラックストアや歯科医院でたくさんの種類が販売されています。ご自身やご家族の方が入れ歯をお使いになっていて、どんな洗浄剤を使ったらいいの?と悩まれていませんか。洗浄剤の特徴や使い方、入れ歯のお手入れの仕方をご紹介したいと思います。
汚れをきちんと落としていない入れ歯を使っていると、入れ歯の表面にデンチャープラークという白いカスがつき、口臭や歯肉に炎症を起こすことがあります。更にその細菌が肺に入ると誤嚥性肺炎の原因にもなります。
部分入れ歯の場合、入れ歯の金具に汚れがついていることで虫歯の原因になることもあります。ブラッシングだけでは除去できない、目に見えない細菌を取り除くために洗浄剤と併用することが大切とされています。
パッケージを見て確認していただきたいのが、洗浄剤が酸性かアルカリ性、中性なのかです。入れ歯の材質によって、適したものが違います。
着色や汚れを落とす効果が優れていますが、金属のバネを変色させてしまう場合があります。そのため、部分入れ歯で金属のバネが付いているものは、酸性は避け、部分入れ歯用もしくは総入れ歯用と兼用のものを選ぶとよいでしょう。
漂白、殺菌作用がありますが入れ歯の一部の素材には劣化の原因となる場合があります。
中性タイプは義歯を痛めにくいと言われています。金属が付いているもの、ノンクラスプデンチャーにも使用していただけるものが多いです。入れ歯の一部の素材では、中性の洗浄剤が推奨されているケースがあります。
適切な洗浄剤を使用しないと、せっかく作った入れ歯を傷めてしまうことがあります。かかりつけの歯科医院に相談してから購入してみてください。
洗浄成分には大きく分けて3種類あります。
汚れの付着は生活習慣や嗜好品によって人それぞれ異なるため、お使いの入れ歯の汚れの状態により、成分を見て使い分けてみるのもよいと思います。
強い殺菌作用があります。アルカリ性なのでタバコなどの着色除去効果に優れています。問題はないものの、入れ歯を傷める可能性があります。次亜塩素酸系の洗浄剤に入れた後は入れ歯を流水でよく洗ってください。
タンパク質を分解し、入れ歯に付着した食べかすを除去します。安全性は高いですが、漂白作用はほとんどありません。
発泡により、汚れを落とします。洗浄剤の主成分となっていることが多いです。次亜塩素酸に比べると殺菌作用は落ちますが、洗浄消臭作用に優れ、安全性が高いです。
洗浄剤を使用する前に、入れ歯用のブラシでぬめりがなくなるまでよく洗ってください。強くこする必要はありません。この時、入れ歯を洗面台に落としてしまったりすると割れてしまうことがあるので、洗面器に水をはり、その上で洗いましょう。
入れ歯全体がきちんと浸かる容器に、水かぬるま湯を150ml~200ml入れ、洗浄剤と入れ歯を入れます。熱湯につけると入れ歯が変形するので注意してください。
製品によって浸けておく時間が違うため、使用方法をよく読んでください。一度使用した洗浄液は雑菌が繁殖するため、繰り返して使用しないようにしましょう。漬けおきが終わったら、流水でよく洗浄してからお使いください。
泡を手で包んで入れ歯を洗うものや、入れ歯用ブラシを使って泡をつけて洗うものなどがあります。お出かけ前にさっと洗えるので便利ですが、しっかり汚れを落としたい場合は漬けおきタイプの使用をオススメします。
使用頻度は、最低でも週に1度洗浄剤を使用した方がいいと思います。使用している入れ歯洗浄剤がご自身やご家族の入れ歯にあったものか是非この機会に確認してみてはいかがでしょうか。判断ができない場合は、通院している歯科医院に相談してみましょう。
入れ歯が合わない、入れ歯に付いた汚れが取れないなどでお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
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