治療した歯が痛い!
痛みの原因は銀歯の中に!
虫歯を治して銀歯をいれた歯がまた痛みがでることがあります。
ちゃんと治療したはずなのに不思議に思いますよね。
今回はその原因と治療方法について説明していきます。
銀歯が痛む原因
銀歯の耐用年数はおよそ3年から5年と言われています。
銀歯はとても腐食しやすい金属です。銀歯をつけるための接着剤も劣化してきます。
また毎日お口にあるもので、水分にさらされますので、当然錆びてきてしまいます。
錆びるとどうなると思いますか?
金属の端の部分が錆びてきますと、歯と金属の間があいてきます。
そこから虫歯菌が侵入してきて、知らず知らずのうちに銀歯の中で虫歯になってしまいます。
虫歯菌が進行しますと、歯の中の神経を刺激して痛みがでるようになるのです。
我々歯科医師もそういった銀歯を外して治療をしていますが、外した銀歯の中は真っ黒な虫歯になっていることが多いです。


銀歯が痛む時の治療方法
1.虫歯を取り除き、詰め物を入れる
虫歯になった範囲が小さい場合、虫歯を取り切った後に型取りをし、再び新しい詰め物をいれます。
2.虫歯を取り除き、被せ物をかぶせる
虫歯になった範囲が大きい場合、虫歯を取り切った後に型取りをし、今度は歯にまるまる被せ物をかぶせます。
3.神経を取り除き、被せ物をかぶせる
虫歯が神経まで達してしまった場合は、神経を取り除き、その後に土台を入れて被せ物をかぶせます。
4.抜歯
虫歯が根の方まで進行したり、歯が折れてしまった場合は抜歯をしなければならないことがあります。
銀歯を使わない治療方法
では銀歯の錆や劣化を防ぐ方法はないのでしょうか?
正直ありません。
ただし、錆びない、劣化しづらい材料を選択することはできます。それはセラミックやジルコニアといった劣化しづらい物です。
また硬さもしっかりあり壊れにくいものを選択することで長期にわたって使用することができます。
当院で扱っている、詰め物・被せ物は以下の通りです。

詰め物
- セラミックインレー
- ジルコニアインレー
被せ物
- ジルコニアボンドクラウン
- ジルコニアステインクラウン
- セラミッククラウン
- ジルコニアクラウン
まとめ
治療したけどまた治療をしなければならなくなったらお金も時間ももったいないですよね。
しっかりした材料を選ぶだけで虫歯になりにくくすること、そしてさらに虫歯になりにくくするために、
定期的に歯科医院で検診を受けることをおすすめいたします。