適切な治療間隔:
歯の根の治療を成功させるために必要な4つのこと
虫歯などが原因で歯の神経をとる必要がある場合、歯の根っこをきれいにする治療(根管治療)が必要となります。
根管治療はある程度の回数が必要で、つめ物のような目に見える治療の進行がないことから倦厭されがちです。
しかしこの根管治療が適切に行われるか否かによってその歯の寿命は非常に大きく変化します。
今回はその根管治療を成功に導くために必要な4つのうちの1つ、治療間隔についてお話していきます!
治療間隔は2週間以内に

・私たちは根管治療を成功させるために、可及的に無菌的環境下で治療します。
・治療後は水硬性セメントという水で固まる材料で蓋をします。
・この蓋の目的は、次回の治療まで根の中に細菌が侵入するのを防ぐ事です。
蓋が薄いと2日で菌は侵入する


・論文による研究では蓋の厚みがが3mm以下の場合2日程で細菌が侵入するという報告もあります。
・歯の根の治療の多くは大きくなった虫歯が原因です。そのためほとんどのケースでは、
蓋の厚みを確保するのに必要な歯がありません。
・歯を失った部分にそのまま蓋をすれば、厚みが不足して細菌が侵入してしまいます。
・その対策として、虫歯で歯を失った部分をプラスチックの材料を使って補強します。
・補強することで蓋の厚みが確保できるため細菌の侵入を防ぐことができます。
2週間以上来院できない場合は担当歯科医に相談を

・できるだけ歯の根の治療は、感染を防ぐ為に2週間以内に通院して頂きたいですが、
2週間以上どうしても治療に通えない場合、蓋の種類を変える事で細菌の侵入を防ぐことも可能です。
・治療に関してご不明な点があれば気軽に当院スタッフにご相談下さい。